10/15/2015

10月10日 スペシャルライブ

今年の展覧会の山場は何と言っても10日のスペシャルライブ。

多面的アーティスト、Cュタツヤさんと、中村明日香さん、ピアニストの吉野ゆうやさんと天遊&天遊組のコラボレーション。夏からワークショップをかねた練習は数回あったものの、全員が揃うことができず、最後まで完成形が見えないライブに、「素人」の組員はドキドキ。

10日は閉門前からライブの舞台作りが始まり、静謐なお堂がどんどんと異空間化していきました。

真ん中には縄で結界を張った「場」が生まれ、照明が仕込まれていく。ほとんどリハーサルもなく、直観的にすべてが作られていきました。

準備開始から1時間半。上善堂には100名を超えるお客様がその「場」を囲み、今宵の祭りを目撃するために集中力も増してきました。

お堂の準備が進む中、境内には精霊が舞い降りました。明日香さんが境内を縦横無尽に踊り、これから始まる祭りへの期待感を上げていきます。裏では、緊張感も高まりながら、それぞれの役柄へと変身。

1010_1

とても人なつこいタツヤさんも、本番に入った途端に何かが舞い降りたかの様に、眼光が鋭く、もはや違う存在に。古代文字とのコミュニケーションが始まり、タツヤさんと明日香さんのエネルギーを受けて天遊さんが白い衣に書を書く。タツヤさんがそれを纏い、天遊組のメンバーのかけ声の中で舞う。上善堂の真っ白な天井にもその大きな影が踊っていました。

1010_6

文字に踊り、文字を踊り、そして文字が踊る。私たちの作品に息吹が吹き込まれる様に、踊りと声と文字とが混じり合って大きなエネルギーの塊となりました。

これまで、平面で捉えていた古代文字。このエネルギーを線で表し、そしてその祈りを封じ込めた。踊りと声が祈りそのものならば、文字を書くということはその祈りを定着させることなんだとわかった瞬間。

これまで、わからなかった「なぜ、書くのか」ということの一つの答えが舞い降りてきました。

1010_3

なんだか、深いところでさざ波のような感動が湧き上がってきました。
私自身にとって、この展覧会とライブの終着点がここにありました。
なんだか、ヤバいです。今更ながら、ハマりそうで(笑)

1010_4

お客様にはどんな世界が心の中に映し出されたのでしょう。
このコラボ、更に育ててゆくことになりそうです。乞うご期待。

Posted by Mana

Leave a Reply