09/23/2011

台風と。秋分と。 

こんにちは、天遊組のふうこです。

台風の直撃でばたばたしたまま3連休に突入でしたが

横浜にて仕事をしている私は、仕事で学校の管理&講師という立場で
暴風雨がすごく、午後の授業はやむなく休校という判断をとりました。

さっさと帰宅予定が、電話での応対などで気がつくと17時になっていて、その時点で駅に向かうも
すでに、全路線ストップという状態でした。

駅から事務所に戻りながら、ひしゃげた傘が何十個も道端に。傘をさす意味なんてほぼありません。
おもいのほか、自然の驚異をなめていたなあと思った瞬間でした。
(台風・雷大好きな私は、はしゃぐ気持ちを押さえ込んで)

さて、そんな台風もすぎさり、早いもので23日は秋分。

そもそも、秋分とはなんだろう?と考えている人もいるのでは?

秋分は二十四節気のなかのひとつで、昼の長さと夜の長さが同じになり、
この日を境に夜のほうが長くなっていきます。
国民の休日でもある、この日は彼岸の中日ということもあり、お墓参りをされる方も多いですね。

神道の場合は、神社参拝になります。

山王日枝神社→明治神宮を参拝し、おいしいものを食べて帰宅するのが、私の家族の慣わしなのですが
今日は、とっても小さな旅行者とともに参拝となりました(笑)

車のボンネットに、2センチくらいのちいさな、バッタが一匹。

まるで、車のエンブレムのように、勇ましく触覚を立てています。
行く気満々に見えたので、日枝神社からは安全運転で明治神宮まで出発!

バッタは意外にも運転中も周囲をきょろきょろ、必ず緑のある方向を向きます。

くるくる360度回転して、それでもボンネットからは落ちず、無事明治神宮に到着し、
バッタは森へと消えていきました。そそくさと、ついた瞬間に下車していきました。(笑)

その後はしっかりおいしいものをほうばって、さて作品つくり&仕事に取り組み中です。

今回の展示では、大作のほかにも、さまざまな文字の遍歴を読みとく、隷書の巻物も
作品に含まれます。

今の漢字として使われるようになるまでに、長い年月をかけ、さまざまな書体が生まれました。

甲骨文 金文 篆書
古文
隷書

楷書
行書
草書

 

象形から、隷書までの書体の違いを、ぜひ、作品で感じ取っていただければと思います。

ちなみに私の選んだ張遷碑(ちょうせんひ)というものは、
山東省 から出土した、大きな石碑に書かれた文字で、文字としては形が成り立っては居ますが、
訛字異文が多いことから、贋物か重刻では ないかと疑われていたものでもあります。

Chosenpib

書体については、下記リンクを参照ください。

http://www.nisk.jp/shodokisochishiki/shodonorekishi_05.html

石碑はたしかに彫りなおしたあとがあるようです。ただ、もととなる書自体は端整なことと、 剥落が自然なことから確かに、漢代の原碑に相違ないという説もあり、不思議な魅力がありました。

いざ書きはじめると、「なんだかもてあそばれているような」気分になります。

文字自体がなんとも形は決まっている割に自由にはねて楽しそうです。
そして、横線はきもちよーくながーく、「ひゅ~ん」と書くと気持ちもすっきり。

もうちょっと、もうちょっとと、何度も失敗しつつだんだん形になってきました。
熱中していると、あっという間に時間が過ぎ去ってしまいます。

「無」になっている時間が多いのかもしれません。

文字のかたち、デザイン。魅力はつきません。

ぜひ、展覧会で文字の魅力に浸ってみてください。