天遊組のふうこです。こんにちは!
天遊組の組員、ただいま展覧会の作品作成に大忙しです。 10月8日の作品たちのテーマは、文字に刻まれた、記憶と始まり。では、この文字。
私たちが日常、なにも考えずに使っている文字、漢字はどこから来たのか。
今から3,000年以上も昔の中国から日本に上陸しました。
当初の漢字の数は、約3,000文字程度。
今の数になるまでには、さまざまな経過を乗り越えてきました。(こちらは、次回のブログで詳細をアップしますね!)
漢字と漢字が合体しながらさまざまな成長を遂げて現在に至っています。
また、ひらがなも、もともとは漢字を崩して誕生しています。たとえば、ひらがなの「あ」は、漢字の 「安」を崩してできたものです。
(こちらについても、また別の機会にご紹介させていただきますね!)
では、漢字はどうやってうまれたのか。
もともとは、象形文字に近い、「古代文字」と呼ばれる、絵のようなものでした。
古代文字は、当時国をおさめていた、王が国を守るため、発展させるために、神の祈りとともに今後の発展を祈り、神にその答えをゆだねたとき、天からのお示しという形で、占われた際に使用されたものです。
これは、卜占とよばれ、その神への願い事、啓示は亀の甲羅(おなかの部分)や、鹿の大たい骨に掘られました。
刻む。というのは、まさにこの堀刻まれたところからきています。
古代文字には、当時を生き抜いた人々の気持ちが、記憶が刻み込まれています。
自然のものを文字にしたものが多く、特に、風 水 雲 雷 などは、文字自体の意味に 神の要素が含まれています。
古代の人々は、大いなる自然を「神」として 恐れ、また、その自然と共生していたことが、古代文字、漢字のルーツを調べていくと理解できます。
暗闇の音づれや風のささやきを神の訪れとした、古代の人々人生は 常に死と向かい合わせ。
雷のとどろき・稲光を、神とし、恐れてきた古代の人々。
今の私たちより、ずっと「生」と「死」に近いところで暮らしていたことも見えてくるのです。
その古代文字に刻まれた記憶と向き合いながら、古代文字を描いていて見えてくるものは、過去から残されたたくさんの記憶。
今を生きる私たち。
震災後、私たちの心の中のなにかが、音を立てて変わっていくのを感じました。
今を生きている私たちが、これからを生きる人たちに伝えたいこと。
古代文字の記憶のなかから、DNAまでさかのぼり、人のはじまり、古代の人々の気持ち。
今の私たちが築いていく、今後の新しい世界に向けて。
身近すぎて、意外に知らない漢字の成り立ち。その漢字にこめられたルーツ。
ぜひ、展覧会にて、いにしえの記憶を身近に感じてみてください。