08/17/2015

合宿‼

天遊組、夏恒例の合宿。
10月の展覧会に向け、今年も天王寺の御堂をお借りして2日間、みっちり書に向き合いました。

いつもは駒込組の私は、皆と一緒に御堂で書くのは久しぶり。
新鮮な気持で開始です。

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ストレッチ、呼吸法と体をほぐしていくのと同時に気持ちを集中させていく。

しかし広い。
道場が広くて戸惑ってしまった…
いつもと同じサイズの和紙が
小さく感じられて、一瞬感覚がおかしくなる。

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快適な御堂で集中していると、あっと言う間に時間が過ぎていく。
線がどんどん変わって、作品が動き出す。

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お互いに刺激を受け合いながら仕上げに向かって行く時の空気感。
ひとり、またひとりと書き上げていく良い流れの中、参加メンバー全員完成‼

展覧会についてもじっくり話し合えた濃い2日間。来て下った方に楽しんで頂けるように考え中です。
是非、 10月の展覧会にお越し下さい。天王寺でお会い出来るのを楽しみにしております。

さぁ、がんばろ。

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Posted by Yukiko

 

08/25/2014

天遊組 夏合宿 2日目

8月10日 日曜日 合宿2日目。

泊まり組、帰宅組と分かれたものの「合宿」というエネルギーの中での緊張感と一体感は変わらず、二日目もスタート。
朝のウォーミングアップを終えると、それぞれ前日から持ち越した課題にかかり出します。

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それぞれが作品に向かう横で、何やらなが〜い紙が引かれていきます。
今回の課題の一つの「臨書」。天遊組らしい取り組みで作品として仕上げていきます。
家で書いて来ては道場の度にみんなでそのプロセスを見守りながら、それぞれ与えられたお題を仕上げます。

最終的に、なが〜い一本の紙に一直線に書き上げるのですが,家で書くと部屋から玄関の外まで出なくては仕上げられない(笑)と、この広い上善堂で一気に書き上げようとしているメンバー約二名。
最初はあれやこれや言いながら書いていくのですがそのうちにどんどん集中力が高まっていきます。
脇で組長が「えい、そうだ!、トン、スー、ぐぐっと、よし!」と声援を送る中、見事に二人とも仕上げました。
みんなで大拍手。まるで、ダンスのパフォーマンスを見るかのような緊張感と臨場感でした。

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昨年の「遊」で思いきり遊んだ後は、もう一度基本に帰ろうというのが今年の天遊組のテーマ。
墨と紙と筆、そして線。そこをそれぞれにもう一度見直そう。また、それぞれが感じている自身の人生観に在る「基本」。
そこから始めてみようというのが今年の展覧会の軸となっています。

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とはいえ、天遊組。その軸に絡みながらも、あくまでも自由であろうとする在り方は変わりません。「基本」という軸を中心に回り出し、もんもんとしながらも遠心力がついていきます。合宿二日目はそのブレイクスルーへの第一歩をそれぞれが踏み出す時間となりました。

悶々とするのは、ブレイクスルーするための助走。それが無ければ抜けられない。
そして、度々その爽快さを味わった後はまた次の悶々が始まる。ああ、くるしいなあ〜
といいながら、弾けそうな自己表現の種が自分の中にあることを感じる時間。それぞれの弾けるタイミングは違えども、確実にその種は膨らんだ二日間となりました。

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夕方5時を回り、台風真っ只中の合宿も嵐の進行とともに無事終了。

作品の仕上げまで、後一ヶ月。更に更に、種を膨らませて仕上げて参ります!
皆様、乞うご期待^^

Posted by Mana

 

 

08/20/2014

天遊組 夏合宿 1日目

8月6日 土曜日

天遊組恒例の合宿、秋に控えた作品展へ向けそれぞれの作品の完成を目指します。
天王寺上善堂を借り切ってひたすら「書」と向き合う、いわば強化合宿ではありますが、何にも邪魔されず「書」のことだけを考えていれば良いのだからこんなに贅沢な時間は無い。

お堂に集まり車座になり天遊さんのリードで朝の瞑想、気を体の隅々に行き渡らせ天空へ登り自分を見下ろす。おもしろい発想だがなかなかスムースに巡ってゆかない。しかし瞑想をしている自分を客観化してみると、とても満ち足りた落ち着いた気分になれる。

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天王寺の僧侶であり、天遊組を支えてくださっている匡正さんが、特別に朝の読経を一緒にあげてくださいました。実は私も毎朝「般若心経」を読んでいるのですが、一人でもぶつぶつ唱えるのとは大違いで、匡正さんの腹の底から沸き立つ声に合わせて最大限の声を絞って「般若心経」を唱えると全く違うもののように思えました。菩薩像がいつものように見守ってくださっている上善堂には凛とした空気が張りつめ、こうした時間に身を置いている自分の幸せをしみじみ感謝せずにはいられません。

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天遊さんのレクチャーの中の一つの発見は、古代文字は実はエジプトからやってきた人々によってもたらされた、という観点だ。漢字がエジプトのヒエログリフに起源を発するなら表意文字である漢字、古代文字は非常に汎世界的に通用するのではないか、表音文字しか持たない人々にとっても漢字は視覚的に意味を読み取る事が可能な文字であると確信を深くしました。外国人とワークショップをするならこの点を実証してみたいと思う。どのようなアプローチをすればよいのか今後の課題にしてみようと思う。

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その後は実際に様々な手法で文字に向き合い、書き、各自の作品に取り組みました。日頃は駒込の遊庵と道場にわかれて書いているので、組員が一同に会する機会はありませんから、この合宿では他のひとの筆使いや線、身ごなし、を見ることが出来、それは多いに刺激にもなり勉強になります。
夜は遊庵に移って作品展の骨子を話し合い、具体化へかなり前進しました。

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今年の課題は 「原点・基本に戻る」ー紙・墨・筆ー それぞれの原点を探りながら独自の作品が生み出されていくでしょう。10月10日~13日どうぞ天王寺上善堂へお運びくださいませ。

まあこうして書いてみると、大まじめな合宿のようですが、実のところは自分の作品に行き詰まって、集中は切れ他の人の作品と比べては、己の未熟さを嘆き、お茶を飲んだり、差し入れのお菓子をつまんだりくだらない冗談を飛ばしてはギャハハと笑いこけたり、想い出せばしょっちゅう笑い声が聞こえていたような・・・ 実に楽しい合宿初日目でした。
その夜はホテル組、友人宅に泊まる人、帰宅組に分かれそれぞれの収穫を抱え散っていきました。
さて二日目は?

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Posted by Sachiko